”白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり”
秋の夜長、静かに酒を飲み、今までのことをふりかえりこの先の行く末を思い人生を考える。
みんなでワイワイと楽しく飲む酒もよいが心静かに風情を楽しむ酒はまた格別の味わいである。
酒についての歌も多い酒好きの歌人、若山牧水の歌です。
有名な歌なので聞いたことがある人も多いと思います。
この歌は今回の一人飲みのテーマにピッタリ。
豊穣の秋、芸術の秋、食欲の秋、スポーツの秋と
心や体に実りをもたらす季節でもありますが、
ふと物悲しく、何か終わりに近づきつつある
そんなセンチメンタルな気持ちになってしまうこともある季節ですね。
そうそう、一人飲みも似合う季節ですしね。
お酒の楽しみは色々あるけれど、
今回は「一人飲み」について語ってみます。
一人飲みをしてますか?
ふらりと一人でお酒を飲みたくなったとき
気軽に立ち寄れる店がありますか?
筆者はもともと少人数飲みが好みなので
たまに、ふらりと一人飲みもします。
一人飲みの良さは、
思いついたとき気軽に行ける、
自分の都合や懐具合で調整できる、
とにかく自分のペースで飲める、
ということ。
一人飲みって言っても
「本当にひとりにして」的な一人飲みもあれば
趣味が合う人や物に囲まれつつ会話を楽しむ一人飲みもあって
当然、気分やしたいことによって店は違います。
一人飲みも「こうしたい」というものがないと
なかなか店は見つけられないのではないかと思います。
また店というのは探している時より
ふと気になって入ってみた時の方がアタリが良い気がします。
一人飲みでしたいこと
「一人飲みでおすすめのお店を教えて~」
などと聞かれることも最近増えてきました。
一人飲みしたいけど、ちょっと勇気がいるので
友達が行っているお店なら安心、というところでしょうか。
かなり気合いが必要みたいです。
行ってみたいという気持ちは結構皆持っているようだし
実際、スナック女子なども急増している昨今だけれど
やっぱり、なかなか実行に移せない人は多いみたいです。
筆者がひとり飲みしたいときは
秘密の隠れ家や秘密基地へ行くような気持ちが多いです。
その場所でしか会えない人や出来ないことをあえてしに行くのです。
それがまた、落ち着くんです。
元気になる、嫌なことを忘れる。
だからどこでも良いという訳ではありません。
あなたはどうでしょうか。
どんなお店でどんな風に飲みたいでしょうか。
気分が違えば行きたい店も変わる、これは当たり前のこと。
そのイメージを参考にして一人飲みにチャレンジすればよいのです。
そして
気分ごとに店を使い分けられるようになれば、もう一人前です。
一人飲みできる自分になる
一人飲み出来る人って一人で映画や展覧会、コンサートなど
どうしても行きたいと思ったときは
ひとりででも行ける人なんじゃないかと思います。
ひとりの状態を愉しめるようになると
一人飲みの敷居も低くなる。
一人飲みにこだわらなくても
一人映画とか一人喫茶店とか、一人ご飯とか
一人で何処か行ってみることもおススメです。
そのくらいはひとりでも大丈夫という方は
是非一人飲みにチャレンジしてください。
一人ご飯のついでにビールを頼むことだって一人飲みだし、
敷居の低いところから始めてみてはいかがでしょう。
例えば筆者などは
人があまりいない上作業できる十分な広さのテーブル席がお気に入りの店では
PCをしながらビールとおつまみという一人飲みもあれば、
話しかけてこないところが気に入っているバーでは
ゆっくり本を読むために一人飲みしたり
趣味の音楽やアート好きが集まるバーへの一人飲みでは
マスターや居合わせたお客さん同士でワイワイとおしゃべりしたりして
元気をもらう、という感じです。
一人で何か考えたいとき、
気分を変えたいとき、
アイデアが欲しいとき、
とにかく何か作業がしたいとき、
一人飲みの場所も店内の雰囲気も変わります。
一人飲みにいざ行って、手持ち無沙汰だったり疲れてしまったりしたら本末転倒です。
楽しまなきゃ、勿体ない。
自分を知るきっかけになる
一人飲みって家飲みでは味わえない何かを求めて、わざわざ一人で飲みに行くのです。
家飲みでは味わえない何かとは一体なにか。
それは人それぞれです。
その何かを補ってくれるのが多分一人飲みの理由なのでしょう。
だから、その補ってくれることが今の喪失感の原因なのかもしれません。
わざわざ外へ一人飲みへ行く。
自分の内面を覗いてみるよいきっかけになるかもしれません。
普段、触れ合わない人々との関わりや会話からも
何かインスピレーションが出てくるかもしれませんね。
気になる店にとりあえず入ってみる
まずは日頃見かけて気になっている店などありませんか?
心のどこかに引っかかるものがあるのだから
まずは入ってみましょう。
心惹かれる何かがお店のフェロモンに反応しているのかもしれません。
一人で行きづらかったら一回目は友達を誘って行ってみるのもアリです。
室内の様子が分かれば、料金も分かるし、次からは一人で行きやすいです。
とにかく気になる店、入りやすい店から攻めてみるのが一番です。
なんでも自然体で楽しむつもりで
ダメなら次、というくらいの気楽さで是非。
秋の夜長を愉しむ一人飲み。
自分に合った店が見つかると良いですね。
是非チャレンジしてみてください。
東京メトロ東西線、浦安駅(徒歩1分)、葛西駅(徒歩2分)、西葛西駅(徒歩1分)に
バー、スナック、キャバクラが入ったソシアルビル,、ビッグウエストビルがあります。
こちらもおススメです。